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デザイナーという職業Vol.081「時代はテクノロジーがリードし、デザインはそれを演出する」

2017年2月11日



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どうして!?

家電や車などのプロダクトデザインは
どんどんシンプルで流線型になって
いくのでしょうか?
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先日、
スタッフとの月一回の面談をスターバックスで
していた時にことです。

スタッフに質問されました。
 
 
 
私は、理由は二つあると思うと答えました。
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一つは、作れる技術があるから
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一つは、そのデザイン自体が“今の
デザイン”(流行り)になっているから
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と。

私は、そのスタッフに
まだまだ、作るということにリアリティーを持つほど
経験をさせれていないことに

少し、申し訳ない気持ちになりました。

デザインというものに対し、
まだ、ロマンを感じているのかな、と思いました。
 
 
 
私の考えですが、
デザインの持つ“発信力”はすごく高く、
デザインの“人を動かす力”の可能性は無限大だと
思っています。

一方で、
私たちデザイナーにとっては、
「仕事」という現実です。

それは、
もしかしたら、業界外の方にも
デザインというものにロマンを感じている方が
多いかもしれません。

しかし、
私たちデザイナーにとっては、日常であり、仕事です。
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時代はいつでも
テクノロジーがリードし、
デザインはそのテクノロジーを

演出することに大きな力を
発揮している。
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と、私は思っています。
 
 
 
皆さんが今持っている
スマホなんてまさにそうです。

タッチパネルの技術があるからこそ
ボタン無しのシンプルなデザインで作れたんです。

昔の車もそうです。
角ばってゴツゴツしていましたが
角を丸くする技術が出来たから流線型のデザインが可能になったんです。

もっと言えば、
その技術が市場に乗るコストで製造が可能になった事で、
丸みを帯びたデザインの車が売られているわけです。

(または、流線型にすることによって逆に
製造コストを抑えることが可能になったなどの理由もあると思います。)

その可能になった新しい技術を使ってデザインすることにより、
“目新しさ”を発信することが出来るんです。
それが、流行(今のデザイン)になるんです。
 
 
 
私たちデザイナーは、
デザインにロマンを感じ、うっとりしていてはダメです。

デザインは、アートではなく
仕事であり、事業であり、商売(商業)なんです。

デザインが流線型になっていく事に対しての
裏側を見て欲しいんです。

スタッフには、
そこに製造段階のコストや納期などの仕事上の“都合”があることを
探って欲しいと思いました。
 
 
 
商品のサイズ(デザイン)なんて、
意外と納品時に一つでも多く商品を梱包し、運送コストを抑えたいから
という理由で小さくしていたりします。

ただ、
私たちデザイナーはその“都合”を
表に出さないように折り合いをつけ、
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“美”を表現するのが仕事です。
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本日も私のブログを読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
KATATI, Inc.
代表 オチ・アキラ


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photo-ochi●記事を書いた人/オチ・アキラ
お客様(クライアント企業、店舗)の“デザインを使ってのプロモーション(戦略)”をテーマにホームページや様々な広告物のデザイン制作を多く手がける株式会社KATATI代表